糖尿病…「足の切断」を迫られる人と免れる人の違い
残念ながら足の切断になるような人は、忙しさ、面倒くささ、薬への抵抗感とさまざまな理由をつけて治療に進まない人です。健診で糖尿病の疑いを指摘されても2次健診(精密検査)に行かない人、2次健診に行ったとしても「要治療」と言われると、それ以降病院から遠ざかる人が一定数存在します。1年ほど経って「いつの間にか足が腐っている」と気づいてあわてて受診した時には、すでに手遅れというケースが見られます。
一方で、ギリギリのところで足の切断を免れる人もいます。その差はどこにあるのでしょうか。
臨床医としての経験からすれば、「早期に治療を開始できたかどうか」が大きな分岐点と言えます。同時にもうひとつ重要なのは、足を清潔に保つ習慣があるかどうかです。毎日、足を洗い、指の間まで乾かし、爪を整え、靴に異物が入っていないか確認することです。丁寧な足のケアを続けている人は、症状が早期に発見されやすいため、切断の手前で踏みとどまるケースがしばしば見られます。
糖尿病は自覚症状がなくても、健診のヘモグロビンA1c(過去1~2カ月の平均血糖値)が5.6~6.4%なら境界型、6.5%以上なら「糖尿病が強く疑われる」という診断になります。「自分は大丈夫」という根拠のない過信は、糖尿病では深刻な結果につながります。



















