(29)問題が現実的になり「介護の沙汰も金次第」を実感する
そこで費用が安いと評される特養(特別養護老人ホーム)も周辺で調べてみると、要介護3なら多床室で月額約3万~14万円、個室だと約5万8000~20万円と大きな幅があった。この差は収入や資産が大きく影響し「負担限度額認定証」が交付されるなら低い方の費用が適用される仕組みになっていた。
これって使えるのか。制度をよく理解しないまま市役所の申請窓口に電話すると担当者いわく。
「貯金が1000万円以下ですか。以上だったら対象になりませんよ」
アッサリ門前払いだった。しかも、最近の特養は多床室が減り新しいタイプの個室(ユニット型個室)が増えているため、仮におかんが特養に入ったとしても月の支払額は軽く20万円を超える。だったら、もっと自由度の高い、自分に合った有料老人ホームを選択肢に入れることも考えてみてはとのアドバイス。
この国の介護制度は、長年真面目に働き節約しながら貯金をしてきた人には「自助努力」が前提になっていることを痛感した。



















