(4)「マウスガード」を装着しないと外傷リスクが2倍になる

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 こう話すのは日本スポーツ歯科医学会の安井利一理事長です。

 安井理事長によると、マウスガードは衝撃から歯を守る効果があり、装着しないと外傷リスクは約2倍との報告もあるそうです。

ラグビー強国ニュージーランドではマウスガードの装着で外傷が43%減少し、未装着では外傷率が4.6倍にもなったとの調査もあります」

 また、スポーツ選手に起こりがちな脳震盪は、マウスガードをつけることで予防ができることも知られています。

 ちなみに、不幸にも歯が抜けてしまった時には専用の保存液に歯を漬けて早めに歯科医を受診すれば移植できるそうです。保存液がない場合は冷たい牛乳で代用可能とのことです。

 さらに、マウスガードにはかみ合わせを安定させ、体幹のブレを抑える効果もあるそうです。

「適切なマウスガードを装着した選手は下肢筋力が向上し、瞬発的な動作の精度が高まることもわかっています」


 ケガの予防やパフォーマンスの向上といいことずくめのマウスガードですが、日本では一部のアスリートには効果が知られていますが、学校などでの普及はまだ十分とは言えないと安井理事長は言います。

 2024年度から歯科医師の診断の下で歯の保護のためにマウスガードを作成した場合には、保険が適用されることになりました。大切な歯を守るためにさらなる普及が望まれます。 =おわり

(医療ジャーナリスト・油井香代子)

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