嫉妬を前向きなエネルギーにするには? “心の余裕”が大切
次にディニーンらは、大学院生49人を対象に、2年間にわたって彼らの就職活動を追跡するという調査を行い、プレッシャーの強さが異なる2つのケース(①比較的プレッシャーが軽い「インターン探し」と、②大きなプレッシャーがかかる本番の「就職活動」)を比較することで、嫉妬の傾向を分析しました。方法は先ほどと同じで、履歴書に嘘や誇張表現を用いるかどうかを調べるというものです。
彼らの動向を追ったところ、②のケースでは嫉妬によって履歴書に嘘を書くことにつながりやすく、①は「もっと応募する」という動機から正直な履歴書を書き、努力を惜しまない傾向が確認されたといいます。
「悔しい」「うらやましい」という気持ち自体は悪いものではありません。ですが、この研究が示すように、心に余裕がないときは、嘘やズルという行動に走りがちになってしまう──。つまり、嫉妬を前向きなエネルギーにするためには、心に余裕がなければいけないということです。プレッシャーと上手に付き合うとも言い換えられます。
例えば、「うらやましい、悔しい」という気持ちを素直に認めてみる。「別にうらやましくないし」などと自分の心に嘘をつくと逆効果です。そして、自分の良いところや価値を、普段から信じてあげることも大切です。自分を信じる力(自己評価)が高い人ほど落ち込みすぎないことが分かっています。嫉妬は、心の余裕があって初めてプラスの働きをもたらすのです。


















