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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

熱中症のリスクをアップさせる薬を飲んでいる人はご用心

公開日: 更新日:

 さらに見過ごせないのが、熱中症による「急性腎障害(AKI)」です。データによると、熱中症で入院した人の約10人に1人が、短期間で腎機能が低下するこの障害を合併していました。特に利尿薬や血圧の薬を飲んでいる持病のある方は、脱水が引き金となって一気に腎臓に負担がかかる恐れがあります。

 ここでお伝えしたいのは、「自己判断で薬を中断してはいけない」ということです。血圧の薬を勝手にやめれば、脳卒中心筋梗塞のリスクが跳ね上がります。大切なのは、食事や水分が十分に取れない時の対処法=シックデイルールを、あらかじめ主治医や薬剤師に確認しておくことです。「薬を飲んでいる自分は人一倍、熱中症のリスクが高い」という意識を持って、早めの水分補給と適切なエアコン利用を心がけてください。

【連載】クスリ社会を正しく暮らす

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