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CG全盛時代に再脚光 ヒトの五感に訴える「シズル」って何だ?

「シズル」という言葉をご存じだろうか。例えば、肉を焼いたり揚げたりするときのジュージューという音。そうした擬音語をひっくるめてシズル(sizzle)と言う。映像業界では主に、食品のおいしさを最大限に表現する手法として使われている。シズル感を出すにはCG映像や合成写真で十分だし、手っ取り早い。しかし、ここ数年は映画の本場ハリウッドでも、昔ながらのライブ撮影が見直されているという。

 1990年にシズル専門の「細井企画演出事務所」を立ち上げたCMシズルディレクター・細井威良氏(73)も、ライブにこだわるひとりだ。

「もともとシズルとは広告業界用語で、消費者の五感に訴えて購買意欲を喚起する表現方法のひとつ。シズルという言葉が業界内で使われるようになったのは、カラーテレビが普及して広告表現にバリエーションが出てきた70年代以降ですが、90年の時点ではまだ浸透してませんでした。というのも、シズル撮影には高速度カメラはもとより、特殊機材や照明機材を扱う専門スタッフ、さらに食材を担当する専門スタッフを必要とするため、テレビCM制作には相当な予算がかかる。ビッグクライアントがなかなかつかなかったんですよ」

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