CG全盛時代に再脚光 ヒトの五感に訴える「シズル」って何だ?

公開日:  更新日:

「シズル」という言葉をご存じだろうか。例えば、肉を焼いたり揚げたりするときのジュージューという音。そうした擬音語をひっくるめてシズル(sizzle)と言う。映像業界では主に、食品のおいしさを最大限に表現する手法として使われている。シズル感を出すにはCG映像や合成写真で十分だし、手っ取り早い。しかし、ここ数年は映画の本場ハリウッドでも、昔ながらのライブ撮影が見直されているという。

 1990年にシズル専門の「細井企画演出事務所」を立ち上げたCMシズルディレクター・細井威良氏(73)も、ライブにこだわるひとりだ。

「もともとシズルとは広告業界用語で、消費者の五感に訴えて購買意欲を喚起する表現方法のひとつ。シズルという言葉が業界内で使われるようになったのは、カラーテレビが普及して広告表現にバリエーションが出てきた70年代以降ですが、90年の時点ではまだ浸透してませんでした。というのも、シズル撮影には高速度カメラはもとより、特殊機材や照明機材を扱う専門スタッフ、さらに食材を担当する専門スタッフを必要とするため、テレビCM制作には相当な予算がかかる。ビッグクライアントがなかなかつかなかったんですよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    第2の加計問題? “漁業潰し”仕掛人は規制改革のメンバー

  2. 2

    自画自賛が一転…“イッテQ疑惑”対応を誤った日テレの痛恨

  3. 3

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  4. 4

    呆れた安倍内閣 「徳」なし総理の下「徳」なし大臣集まる

  5. 5

    巨人マギーの報われない退団 「世代交代」とは遠い実情

  6. 6

    日ハム吉田輝星の原点 「投球フォーム」に託した父の願い

  7. 7

    玉城デニー沖縄知事の訪米に官邸・外務省が“横ヤリ”疑惑

  8. 8

    「イッテQ」疑惑で日テレ冬の時代へ…構造的問題の指摘も

  9. 9

    渋谷、浅草、築地…メジャーリーガーは昼間の観光に大忙し

  10. 10

    遠藤憲一はなぜ“Vシネ横綱”竹内力&哀川翔を凌駕できた?

もっと見る