専門家に聞いた 「ニット」と「セーター」の違いとは?

公開日:  更新日:

「ニット」と聞けば「セーター」を思い浮かべる人は多いだろうが、「ニットとは“編み物”全般のこと。セーターはそのニットの一種で、19世紀末にアメリカで使われ始めた言葉です」というのは、服飾史研究家の辻元よしふみ氏だ。

 衣服の素材は大きく「ニット(編み物)」と「クロス(織物)」に分かれる。ニットは1本の糸で輪を作りながら編んでいくので伸び縮みするのが特徴。セーターだけでなくマフラーやポロシャツ、ジャージー、Tシャツも製法上はニットだ。

 一方、クロスはタテ糸とヨコ糸を交差させて作るため、伸縮性はないが、シャツやズボンなど立体的な衣服に向く。

 ニットの起源は紀元前1世紀ごろ。19世紀中ごろまでは、英国の産地名から「ジャージー」(ジャージー島特産)や「ガーンジー」(ガーンジー島特産)と呼ばれていた。それがセーターと呼ばれるようになったのは、「アメリカの大学のフットボール選手が、汗(Sweat)をかくための運動着としてニット衣料を採用。これを“セーター”(Sweater)と呼ぶようになったのが始まり」(辻元氏)という。その後しばらくは防寒ニットを「ジャージー」、運動用ニットを「セーター」としていたが、いつの間にか防寒用ニットが「セーター」、運動用が「スエットシャツ」と呼ばれるように。セーターという言葉だけが、意味を外れて残ったのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    伊集院静氏が指摘 今の65歳から80歳が日本をダメにした

  2. 2

    巨額税収減に負け惜しみ連発…小池知事がさらけ出した無能

  3. 3

    小橋健太さんが明かす 先輩レスラーたちの凄まじい飲み方

  4. 4

    13勝左腕ガルシアと破談…怒り心頭の中日が疑う“巨人の影”

  5. 5

    鳥谷は4億で大山は微増の3000万 若虎たちの嘆きを聞け 

  6. 6

    世論調査で内閣支持率一斉下落…肝いり政策がそろって不評

  7. 7

    フジ月9「SUITS」 視聴率“2ケタ死守”ほぼ確定も残る不安

  8. 8

    中日から強奪は“吉”か 虎入り確実ガルシアに3つの懸念材料

  9. 9

    M4~5級が異例頻発…南海トラフ地震「1~2年後」と専門家

  10. 10

    数字残して当たり前…阪神FA西に浴びせられるドギツい洗礼

もっと見る