専門家に聞いた 「ニット」と「セーター」の違いとは?

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「ニット」と聞けば「セーター」を思い浮かべる人は多いだろうが、「ニットとは“編み物”全般のこと。セーターはそのニットの一種で、19世紀末にアメリカで使われ始めた言葉です」というのは、服飾史研究家の辻元よしふみ氏だ。

 衣服の素材は大きく「ニット(編み物)」と「クロス(織物)」に分かれる。ニットは1本の糸で輪を作りながら編んでいくので伸び縮みするのが特徴。セーターだけでなくマフラーやポロシャツ、ジャージー、Tシャツも製法上はニットだ。

 一方、クロスはタテ糸とヨコ糸を交差させて作るため、伸縮性はないが、シャツやズボンなど立体的な衣服に向く。

 ニットの起源は紀元前1世紀ごろ。19世紀中ごろまでは、英国の産地名から「ジャージー」(ジャージー島特産)や「ガーンジー」(ガーンジー島特産)と呼ばれていた。それがセーターと呼ばれるようになったのは、「アメリカの大学のフットボール選手が、汗(Sweat)をかくための運動着としてニット衣料を採用。これを“セーター”(Sweater)と呼ぶようになったのが始まり」(辻元氏)という。その後しばらくは防寒ニットを「ジャージー」、運動用ニットを「セーター」としていたが、いつの間にか防寒用ニットが「セーター」、運動用が「スエットシャツ」と呼ばれるように。セーターという言葉だけが、意味を外れて残ったのだ。

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