各地で噴火警戒の不気味 スーパー南海トラフ地震の前兆か

公開日: 更新日:

 群馬県の草津白根山で火山性地震が頻発したことを受け、気象庁は22日、噴火警戒レベルを「1」から「2」に引き上げ、火口周辺への立ち入りを規制した。今年に入ってから、九州南部の霧島連山や宮城県と山形県にまたがる蔵王山などで火山活動が活発化している。日本は、111もの活火山を抱えるが、次に危ないのは東北の2火山だという。

 立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)はこう言う。

「関東以北で発生した噴火は、東北沖に位置する太平洋プレートが、日本列島側の北米プレートに圧力をかけたことが影響している可能性があります。東日本大震災の発生原因と同じです。地中深くに潜り込んだ太平洋プレートが熱で溶け、大量のマグマとなり、地殻を刺激したとみられます。既に秋田県の秋田駒ケ岳は噴火の前段階に入り、青森県の八甲田山はいつ噴火してもおかしくありません。マグマの量が多いので、噴火は大規模で長期間にわたる可能性があります」

 九州地方でも火山噴火が頻発しているが、こちらは、今年2月に政府が30年以内の発生確率を「70~80%」と見込んだ「南海トラフ地震」の前兆である可能性が高いという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発