丸山忠久・藤井猛両九段は「奨励会」試験に落ちても大成
今年の奨励会(棋士養成機関)入会試験は8月15日から3日間、東西の将棋会館で行われた。
羽生善治竜王(47)や藤井聡太七段(16)も、この試験に合格して棋士への一歩を踏み出した。
1次試験では、受験者同士が対戦する。1日目に2局、2日目に3局。計5局のうち、3勝で合格、3敗で失格となる。
その合格者は3日目の2次試験で、本番の対局で臨む3人の奨励会員と対戦し、原則として1勝以上すれば合格となる。
例年の合格率は約2、3割で、なかなかの難関である。
今年の関東奨励会の受験者は約45人。田丸門下として、中学1年のMくん(12)と小学4年のKくん(10)が受験する。どちらも奨励会の予備校的機関の「研修会」に在籍し、アマ四段以上の棋力がある。私は、両人の合格を期待している。まずは1次試験を突破することだが、有望な少年が多いので決して容易ではない。