【タコ、ジャガイモ、オリーブのサラダ アンチョビー風味】スペインかギリシャのバル気分
「料理というのは、手間をかけようと思えばいくらでもかけられます。でも自分が食べるのであれば、そこそこで十分。家で晩酌をしながらつまむなら、小難しくないもの。簡単にできて、非日常的なものがいいのです」(道野さん)
ポイントはメークインを使うこと。カレーとか洋食の煮込み料理の場合、ほとんどがメークインだが、その理由は煮崩れしないから。メークインをたわしで洗って泥を落とし、鍋に水を入れて皮付きのまま茹でる。
「ボイルする時に気を付けて欲しいのが、絶対にお湯に入れないこと。お湯が熱いと煮崩れしてしまうだけでなく、水溶性のデンプン質が溶けてしまいます。水から火にかけると、味が逃げません」(道野さん)
約30分後、竹串で突き刺し、すっと通れば茹で上がった状態。火が通っていないと、途中で串が止まる。茹でダコはスーパーで売っているし、オリーブは瓶詰、アンチョビーフィレは缶詰がある。実質的には、メークインを茹でるだけ。あとは自分の好きなように盛り付ける。食材が余ったら、何度でも作ればいい。嫁さんだって喜ぶ。