腕時計はステータスと人間性を語る…TPOに即した選び方を
スマホで時間が読める時代だからこそ、腕時計は男のステータスを表現する装飾品としての価値がある。複雑な機械式時計はマニアだけのものではなく、宝飾時計は富をひけらかすための道具ではない。男の収入と社会的地位、モノの考え方や立場など、さまざまな側面が腕時計には表れる。
たとえば、革ベルトの2針または3針式のシンプルな腕時計をしている人は、エレガントで上品な立ち居振る舞いができる人に違いない。フォーマルなシーンでは、黒または茶のカーフベルトに白文字盤のアナログ式時計がふさわしいことを知っているだろう。しかし、革ベルトは、夏場に汗で蒸れて少々困ることもある。ゆえに消耗品と割り切って、適度に交換すべきものだ。
ステンレスブレスレットの腕時計は本来、スポーツウオッチの領域にある。耐久性に優れ、水洗いできるので清潔感もあり便利だが、真の高級時計とはいえない。ロレックスやオメガなど、一流ブランドも採用し、ビジネススタイルには適当なものの、あくまで普及版としてのスタンダードクラスだ。
ダイヤモンドなど宝石をちりばめた宝飾時計はジュエリーに等しい。だが宝飾品はひけらかすのではなく、さりげなく身に着けることで周囲にアピールしたい。袖口からチラリとのぞかせれば、相手のマウントを取れる。うまく使える場がある人ほど有効だ。それゆえに宝飾時計は、男の立派なギアといえる。