なすなかにしの“おふくろメシ”は「おだまき」 那須家と中西家が正月に集まると出てきた

公開日: 更新日:

嫁が実家にハマッていないのが悩み

中西 僕の母親の定番はどこでも見たことないので、メニュー名はないのですが、春雨を使った料理です。もともと父方の祖母が作っていて、母親が教わった。中西家に受け継がれているメニュー。春雨を湯がいて浅い皿に盛り、こま切れ豚肉を入れて煮たダシ汁を豚肉ごとかける。細切りにしたハムとキュウリ、スライスしたゆで卵をのせて。それだけのシンプルな料理です。中華みたいな見た目にも感じますが、ジャンルがない。うちの祖母の名がみどりなので、名付けるなら「みどりの春雨」(笑)。店開こうかなと思うくらいうまいですから。

 祖母、母親だけじゃなく親父、お兄ちゃんも作れますが、僕は作れなくて味の継承が僕で途絶える(笑)。教わりたいなと思います。ダシ汁の成分は醤油とダシのもとと、あと何か秘密の隠し味ですね。優しいダシ汁が肉のうまみとマッチしてる感じです。

那須 近年はコロナ禍から両家が集まることはなかったですね。去年僕が結婚して嫁ができてからは一切なくなったんです(笑)。嫁が実家にハマってなくて。嫁といる以上、一生実家には帰れないかも。

中西 そう言わず、またお正月に集まっておだまきいただけたらと思います。

(聞き手=松野大介)

■おだまき(小田巻き蒸しとも言われる)レシピ

 具材の鶏もも肉は一口大に切る。かまぼこは5ミリ幅の半月切り。シイタケは軸を切り、三つ葉は根元を切る。他に銀杏など茶碗蒸しに使う具材を入れる。

 ボウルで卵を溶き、ダシ汁(水、みりん、薄口醤油、和風ダシなど)と混ぜて卵液を作り、こす。耐熱性の器にほぐしたうどんと卵液を入れ、具材を加えて蒸し器にかける。中まで火が通れば出来上がり。

▽那須晃行(なす・あきゆき) 1980年12月生まれ。▽中西茂樹(なかにし・しげき) 1977年9月生まれ。ともに大阪府出身。2001年になすなかにし結成。近年テレビ、ラジオで活躍中。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり