著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

「株価は4万円の大台にチャレンジ」食リポとそっくりなポジショントークに要注意

公開日: 更新日:

 そんななか2024年がスタートした。いきなり能登半島で大地震が起き、羽田では飛行機が衝突・炎上

「今年は本当に大丈夫か?」

 そんな感じとなっている。大発会では株価がいきなり急落するなど、波乱の一年の幕開けだ。

 だが、年頭のマスコミ取材では、大手証券のトップたちが口を揃えて、「今年末には4万円の大台にチャレンジする」と予想をブチまけた。企業業績は好調だし、新NISAもスタート。日銀の金融正常化も見えており、決して絵空事ではないという。果たして本当なのだろうか。

 結論から言ってしまうと、これはもちろん「ポジショントーク」である。証券会社のお偉方という立場上、「株が下がる」なんて口が裂けても言えない。業界としても「上がる」ことを前提としており、「下がる」なんて決して言えないのだ。いつも見ている芸人の食リポとまったく同じ。「まずい」なんて、言えるわけがない。

 だから、投資家の皆さんは、こういった「大本営発表」みたいなコメントを、決して信じてはいけない。実際にはそうなるかもしれないが、投資はあくまでも自己責任である。

「カレーは飲み物」と言われても、決して流し込んではいけないのだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった