室内清掃作業は“下働き”そのもの…「あなたが4カ月ぶりの応募者です」だって

公開日: 更新日:

アベノミクス知ってますか?」と聞くと「言葉は聞いたことがあります。何のことですか?」と素直に質問してくる。一事が万事で、昨今の「悪い円安」についても知らない。いろいろ話した末、与田氏は「僕はニュースも見ないし、新聞も読みません。清掃は難しいことを知らなくてもできる仕事なんです」と爽やかに笑うのだ。

 面談中、2人の男性スタッフが事務所のドアを開けた。2人とも東南アジア系の顔立ちで、控えめな口調の日本語で与田氏に何かを報告し、すぐに出て行った。

「今のおふたりは……?」

「2人ともネパール人です。来日して間もないけど日本語が上手ですよ」

「アルバイトですか?」

「いえ。どちらも当社の正社員です。今は売り手市場ですからね。外国人とはいえ、正社員にしないと働きに来てくれないんです」

 日本の労働市場は切羽詰まっているのだ。

「会社に報告して1週間以内に採否をご連絡します」と言って裏口で見送ってくれた与田氏。3日後に採用の電話をくれた。  =つづく

(林山翔平)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る