精算日に遅れて交通費をもらえなかった…「バイトは融通が利かない」を肝に銘じよ!

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 だがバイト仕事はそうはいかない。雇用主とバイトの間に仲間意識はない。私の場合、1日あたりの往復交通費は1000円近くになる。15日も働けば軽く1万円を超える計算だ。

 そこで経理の女性に抗議した。

「交通費は働く人が小遣いの中から一時的に立て替えてるものでしょ。それを1日でも遅れたら1円も払わないのは理不尽ではないですか」

 これに対して彼女は「規則ですから、払えません。諦めてください」と取りつく島もない。

 ルールの厳しさは、警備会社はどこも同じようで、他社でバイトしている警備員の永井さん(仮名)は「俺の会社は交通費は25日締め。こちらも遅れたら払ってもらえないよ」と苦笑いしていた。

 永井さんによると、警備会社は戦後公営ギャンブルの用心棒をしていた人たちが参入した業種といわれる。なかにはアウトローの雰囲気が漂う会社もあり、文句を言いたくてもたじろいでしまいがちだ。

 だけど私は納得がいかない。たとえ1万円ちょいでも自分のカネを取り戻したい。そこで警備会社がある区の労働基準監督署に電話で相談してみた。結果は私の期待を裏切るものだった。

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