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内田正治タクシードライバー

1951年埼玉県生まれ。大学卒業後、家業の日用品、雑貨の卸会社の専務に。しかし、50歳のときに会社は倒産。妻とも離婚。両親を養うためにタクシードライバーに。1日300キロ走行の日々がはじまった。「タクシードライバーぐるぐる日記」(三五館シンシャ)がベストセラーに。

(31)「もし運転手さんに娘さんがいたら」…超美人ホステスさんからの「人生相談」

公開日: 更新日:

「そのことわざ、初めて聞きました。親って、そうなんですね。私もちょっと考えてみます」

 目的地に着くと、彼女は「運転手さん、ありがとう」とさわやかに言い残して去っていった。その後ろ姿を見送りながら、「偉そうにお説教じみたこと言って失礼しました、聞き流してください」という思いで私は頭を下げた。とにかく、彼女が円満な親子関係で暮らせることを願いつつ……。

 とりあえず独身ではあるが、気の小さな初老のタクシードライバーには「恋のお相手」より「相談相手」がお似合いなのだ。

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