金田一春彦記念図書館(山梨県北杜市)不世出の言語学者が寄贈した資料は2万5000点
言語学者でアイヌ語研究の第一人者の金田一京助。その長男で、自身も不世出の言語学者として活躍した金田一春彦が愛したのが、山梨県大泉村(現・北杜市大泉町)だ。
司書の高野裕子さんが言う。
「金田一春彦先生が大泉村に山荘を構えたのが1965年。『日本野鳥の会』の初代会長・中西悟堂氏に『自然豊かでいいところだよ』と勧められたのがきっかけだと聞いています。春彦先生は暑がりだったので、山荘にいらっしゃることも多かったみたいですね。地元の方々と交流し、地域貢献のために蔵書を寄付。それらの資料をもとに『ことばの資料館』を併設した大泉村の図書館を新設、1998年に八ケ岳大泉図書館として開館したのが始まりです」
金田一春彦が寄贈した約2万5000点の資料は、日本語の方言やアクセントに関する本や辞書をはじめ、研究に使用したものが多い。中には経年劣化が激しい資料もあることから、デジタルアーカイブ構築システムの「ADEAC」で2015年に2500点ほどをデータ化。著作権の関係上、ネット上で閲覧できるのはその半数ほどだが、実際に図書館を訪れれば、そのすべてを閲覧できる。

















