観音寺市立中央図書館(香川県)「哲人政治家」大平正芳の足跡に触れる

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新年恒例の「本の福袋」が人気

 2階には観音寺市ゆかりの人物の特集架がある。同市出身の直木賞作家・芦原すなお氏の関連作品150冊以上を取り揃えるほか、「哲人政治家」「あーうー宰相」として親しまれた大平正芳元首相(同市出身)の関連書籍約80冊や色紙6枚を置いている。色紙には、漢籍に親しんだ大平自身による「任怨分謗」(新しい仕事は怨みを買うが、中傷を恐れない気概が必要)や、「一言重 百金軽」(為政者のひと言は重く、カネや利益誘導は軽いものである)などの揮毫もある。

 1階北側テラスや2階の窓際から見える中庭の石彫も見どころのひとつ。世界的彫刻家イサム・ノグチの長年の制作パートナーとして知られる石彫家・和泉正敏氏の作品だ。

 12年から始めた新年恒例の「本の福袋」が人気企画。新年最初の開館日に合わせ、司書が選んだ新刊本3冊を詰めて貸し出している。景品として手作りのしおりや雑誌付録などが入っているのもうれしい。

「近年は大人用35袋、子ども用15袋を用意しています。開館30分前くらいから整理券を配り始めて、大体15、20分ではけてしまいます。福袋の中身は料理やエッセー、園芸など、さまざまなジャンルにわたります。普段は手に取らないような本にも慣れ親しんで欲しいですね」(大西館長)

 福袋企画では、干支にちなんだ格好の大西館長が出迎えてくれる。

「今年はウマのかぶり物をしました。確かトラが最初だったかな。決してふざけているわけではなく、少しでも楽しんで欲しいと思い始めました」

 英語教師を務めるアメリカ人住民が中心となり、ボランティアで「英語による絵本の読み聞かせ会」などを開催しているという。歴史、文化、芸術に触れるにはもってこいの場所だ。

●住所 香川県観音寺市坂本町1-1-1(℡0875-23-3960)
●開館時間 火~金曜の午前9時~午後6時、土日祝は午前9時~午後5時。月曜休館
●アクセス JR予讃線「観音寺駅」下車徒歩10分

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