(2)友達がいなくても旅先の180度、違う常識に助けられる
旅に出ると「これが常識」と思い込んでいたことが、ビニール傘のようにいとも簡単にひっくり返ります。そのひとつが「時間の感覚」です。3年間、世界一周の旅で立ち寄ったアフリカのサバンナで、現地人から「おまえはなぜ急ぐ?」とけげんな顔をされました。そりゃ約束の時間に間に合うように慌てているのです。
■急ぐお前はまだベイビー?ポレポレおじさんに叱られる
しかし幼い頃から「早くしなさい」と言われ続けて育った私と違い、彼らは我が子がバタバタと行動すると「ポレポレ(ゆっくり)!」と叱ります。約束よりも自分の「ゆっくり」が優先なので平気で遅刻するし、私のような大人は「まだベイビーなのだ」と笑うのです。「それはアフリカだから」とみなさんは思うかもしれませんね。しかし、世界100カ国以上まわっていると、「ゆっくり」が美徳な国は意外と多いのです。
こんなこともありました。中米のベリーズで青空レストランを開いている店主が、いつもぐうたら寝てばかりいて、子供もいるのにお金が尽きるまでは店を開けません。不安にならないのかと聞けば、「働かなくていい日は働かない。いつ休めなくなるか分からないから」と鼻をほじりながら答えます。「老後はどうするの?」と重ねて尋ねると、呆れたように「俺はあすとあさってのことまでしか考えない」とドヤ顔をして寝てしまいました。

















