著者のコラム一覧
白石 あづさライター&フォトグラファー

会社を辞め3年にわたる世界旅行へ。訪ねた国は100カ国以上。著書に「逃げ続けたら世界一周していました」(岩波書店)、「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」(辰巳出版)、「尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(ともに文芸春秋)ほか。

(1)普段から「逃げグセ」をつけておこう 家にこもっているより心の回復が早い

公開日: 更新日:

 計画的な旅行ではなく、つらい時に逃げだす旅を「夜逃げ旅」と呼ぶライターの白石あづささんが、生きるのが楽になる旅の方法と旅先で出合った驚きの価値観や習慣を、全5回にわたって紹介する。1回目は、心の避難訓練の旅としての効用をつづる。

  ◇  ◇  ◇

 みなさんはつらいとき、どうしていますか?

 私はことあるごとに逃げてきた中年ライターの白石あづさと申します。学生時代、人間関係がこじれたり失敗が積み重なって行き詰まると、安い夜行バスや夜行列車に飛び乗っていたので、「なんだか夜逃げみたいな旅だな」と心の中で「夜逃げ旅」と名付けました。

 そんな私の逃亡の旅を最近、子供たち向けの本にまとめたところ、なぜか大人から反響がありました。もしかしたら日常から逃げたいのは子供より大人のほうが多いのかもしれません。しかし避難訓練と同じで普段から逃げていないと、本当に逃げたい時にうまく逃げることができないのです。そこで、心が病んでしまう前に上手に逃げるための「大人の夜逃げ旅講座」を5回にわたり紙面で公開することになりました。

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