「日本銀行券」の価値を疑う時代へ突入か 通貨システムは転換期
乗り物もそうだ。現在は「ガソリンを爆発させて熱を捨てる」という非効率な仕組みで動いているが、蓄電池の進化がその常識を塗り替える。
そして、その動力源となるのが、街中に建設される小型モジュール炉(SMR)である。
かつてのガソリンスタンドは、トラックで運べる「小さな太陽」へと姿を変え、街のエネルギーを自給自足する拠点となるだろう。
この時、通貨の価値は劇的に先祖返りする。価値の源泉は、AIの計算能力と、それを支える「電気(エネルギー)量」へと収束していく。
あのイーロン・マスクが「将来のために貯金する必要はない」と断言するのは、通貨が貯蔵という役割を終え、純粋な「交換のエネルギー」に戻ることを予見しているからだ。
価値は貯めるものではなく、今、この瞬間に「燃やす」もの。かつての通貨の起源がそうであったように、お金は流れてこそ意味を成す。
「イマ活」に励み、自分を慈しむシニアたちの姿。それは、数字という凍結された幻想から解き放たれ、人生という炉にエネルギーを投げ込む、最も知的で王道な生き方なのかもしれない。
これまでの固定観念を捨て、新しい時代の予兆をしっかりと見据える──。墓場に持っていけるのは、残高の記された紙切れではない。
どれだけ熱く自分の人生を燃やし尽くしたかという、その「熱量の記憶」だけである。



















