GMOで顧客情報流出やFX不正取引、熊谷正寿社長が涙の謝罪も…セキュリティーの研究者が指摘する「本当の問題点」
社内に一流の専門家がいて、警告も出ていた。それでもトップまで届かなかった。問われているのは技術者の腕ではなく、警告をだれが受け止め、だれが優先順位を決め、だれが責任を持つのかという「仕組み」である。
■MITの経営論から見た、3つの改善点
私が副所長を務めるMITビジネススクールの研究コンソーシアム「Cybersecurity at MIT Sloan(CAMS)」では、サイバーセキュリティーを技術だけの問題とは捉えない。戦略とガバナンス、マネジメント、組織文化など、経営全体の課題として研究している。この視点から見ると、改善点は3つある。
1つ目は、トップと取締役会が自分ごとにすることだ。
セキュリティーは情報システム部門に任せきりにしてよい仕事ではない。専門家が重大な危険を指摘したら、必ず経営陣に上がり、お金と人を回す。サービスを止めなければならないときは、最後にだれが決めるのかも、はっきりさせておく必要がある。
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