著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ダイハツ工業(下)不正が行き着く先は…軽自動車再編へスズキと統合か

公開日: 更新日:

 白水氏は11年に会長職を退いた後も、16年まで相談役技監という肩書で、事実上のトップとしてダイハツに君臨し続けた。

 白水氏はトヨタの出身だが、彼のエネルギーの原動力は「アンチ・トヨタ(トヨタの否定)」だった。トヨタが営々として築き上げてきたケイレツ(系列)の解体を主張した。「生き残るために系列を解体して、1台当たりのコストを削減する」を言行一致でやってみせた。アンチ・トヨタを標榜するものづくりへの執念は、当然の帰結だが、「社内外に軋轢を生んだ」(トヨタ&ダイハツの関係者)。

 トヨタはダイハツを完全子会社にすることを急ぎ、「白水天皇」の放逐という荒療治を断行した。

 トヨタはダイハツの永遠のライバルであるスズキと資本・業務提携した。トヨタとスズキは創業家同士が親密だ。事実上、スズキはトヨタの傘の下に入った。次にくるのは何か? 

 トヨタグループの日野自動車の不正は、三菱ふそうとの統合という大型車(トラック)再編に結び付いた。

 ダイハツの不正の行き着く先は、スズキとダイハツの軽自動車の合併。軽の世界で100年に一度の大変革をもたらす可能性が高い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網