小泉進次郎は裏金議員を「再処分」か? 安倍派は戦々恐々…総裁選出馬表明「1週間延期」の思惑

公開日: 更新日:

 自民党総裁選の“本命”とされている小泉進次郎元環境相(43)が、9月6日に出馬表明することが分かった。もともと、30日表明する方向で検討していたが、台風が直撃する恐れがあるため延期したという。ただ、延期理由を額面通りに受け止める向きは少ない。

  ◇  ◇  ◇

「台風直撃を避けたのは理解できますが、1週間も後ろ倒しにする理由はないでしょう。政権中枢で災害対応に追われる林芳正官房長官ですら3日に出馬表明するわけですから。要するに、なるべく先延ばしして他候補の出馬表明を事前に見ておきたいということでしょう。ボロが出ないように、表舞台で話す機会を極力減らしたい思惑もあるはずです」(官邸事情通)

 裏金議員の処遇が、総裁選の一大焦点になっていることも大きいようだ。

 すでに出馬表明した石破茂元幹事長(67)は、処分された議員を次の国政選挙で公認しない可能性に言及。出馬を目指す野田聖子元総務相(63)も「不記載の人たちは自分の力で(選挙を)勝っていきませんか」と、裏金議員は無所属で臨むべきと訴えた。出馬表明済みの河野太郎デジタル相(61)も妥当性はともかく、裏金議員に対し「不記載額分の国庫返納」を主張。揃って厳しい姿勢を示しているだけに、進次郎氏はどうするのか。自民党議員は固唾をのんでいる状況だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋