国民民主党の減税案への経済界の反応は最悪…「増税の引き金」との批判も!

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 そういう「欠点」を、なぜメディアは指摘しないのかね。

 一部の新聞は取り上げたが、テレビなどは「減税の恩恵」ばかり触れている。

 そこも、経済界に批判が強い点だ。ある経済人は「結局は聞こえのいいことだけを言って、税制や財政をよく知らない若い層の票を集めた」と言っていた。

 税収減は国債を発行して賄えばいいという議員もいるが、国債は借金。借金が増えれば財政破綻への懸念から長期金利が上がって住宅ローン金利も上がるし、企業の設備投資への借り入れも苦しくなる。

 日本の格付けが下がり、日本への投資資金も引き揚げかねない。

 そうなると、株価が心配だ。

 そんな状況から脱却するには、結局は増税しかない。

 そこが、経済界最大の懸念だ。何のための減税だったかとなるし、法人税を上げれば経済成長がさらに遠のき、消費税を上げれば景気は崩れる。

 減税策が、次の増税への「引き金」になるということか。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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