マネーは米国から欧州へ…プレミアムブランドの成長力に託す
■手軽に投資するなら投資信託
プレミアムブランドを投資先と考えた場合、欧州を本拠地にする企業が多いため、米国への集中投資から分散投資が可能になるメリットもある。ただ、欧州市場に上場している企業の株式に個人が投資するのは容易ではない。米国株は多くのネット証券でも扱っているが、欧州株を取引できる証券会社はサクソバンク証券など一部に限られているからだ。手軽に投資するなら投資信託だ。たとえば「ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド」(3カ月決算型)は、主に世界のプレミアムブランドに投資する投資信託だ。その内訳を地域別に見ると、欧州が約54%、北米約43%となっている。その内訳の上位を見ると、アメリカン・エキスプレス、エルメス・インターナショナル、フェラーリ、ロレアルなどが並ぶ。運用実績は過去5年で約130%。ほかにもユーロ圏に約60%を投資する「日興エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・ラグジュアリーファンド」などがある。
(向山勇/ジャーナリスト)