菓子や飲料で容量減相次ぐも…ステルス値上げ“成功”の裏に高齢化アリ
流通関係者によると、「消費者は値上げに敏感で、20円の値上げで実際に客離れが進むこともある。一度高いイメージが付くと客は戻りにくい。お菓子や加工食品は内容量の相場が決まっていないので、減らしても気づかれない」という。
■飲料でもステルス値上げが
だが物価高に耐え切れず、量の相場がある飲料でもステルス値上げが相次ぐ。牛乳は1リットルが相場だが、明治は16年に「おいしい牛乳」を900ミリリットルとした。20年には500ミリリットルに代わり450ミリリットル版を発売している。
三ツ矢サイダーは自販機向けに430ミリリットルのペットボトルを供給。コカ・コーラは20年に350ミリリットルと700ミリリットルの商品を展開し始めた。従来の500ミリリットル品を置いていない店舗もある。
「小サイズ品は高齢者や女性の売り上げが伸びる事例もある。従来品では『消費しきれない』という意見があり、内容量改定は必ずしもマイナスイメージには直結しない。高齢化でステルス値上げが実現できたともいえる」(前出の関係者)
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