マンション価格高騰で…とうとう「50年住宅ローン」まで出現の世も末
世は高度成長からバブル期へ突入。両親が新聞に出ている路線価を見ながら、ここを売れば何千万円になると喜んでいたのを覚えている。
相場師の知り合いがいた。今日は何百万儲かったといって、寿司や鰻を大盤振る舞いしてくれた。友人が、親や親戚から借り集めた金を相場師に預けた。その数週間後にバブルがはじけた。しばらくして会った相場師は、莫大な負債を抱え、脳梗塞を発症して不自由な体になっていた。
両親が残し、私が継いだ家も還暦を超えた。だいぶ前、知り合いの建築士に、この家は震度4で崩壊すると太鼓判を押された。だが、東日本大震災の時、震度4強の揺れに“奇跡的”に耐え抜いた。
外から見れば“廃屋”にしか見えない家と一緒に、夫婦共々老いさらばえていくしかないと、心に決めている。周囲の家々の人たちには申し訳ないのだが。
ところで、東京23区の新築マンションの平均価格が1億6000万円になったという。購買力のあるパワーカップルといえども容易に手を出せなくなったため、週刊新潮(7月9日号)は「50年住宅ローン」が出現したと報じている。今のところメガバンクは扱っていないが、地銀やネット銀行が始めたという。30歳で借りて完済するのが80歳。たしかに気が遠くなる話である。


















