出来たとしても高市政権は短命 誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(後編)

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こんな混乱も自公に怪しい政党がくっつくよりマシ

右派翼賛体制の恐れもあった(C)日刊ゲンダイ

 自公連立解消という四半世紀ぶりの大政変は、ある意味、歴史的必然だ。タカ派の高市にはついて行けないという事情はあるものの、「安倍1強」以降の傲慢な政権運営が招いた末路だと言える。

「モリ・カケ・桜」の延長線上に派閥裏金事件はあり、国民不信が極限に達しても、ウヤムヤにして今まで通りを続けようとする。それは自民党劣化以外の何ものでもない。「クリーンな政治」を掲げる公明党は愛想を尽かしたということである。

 石破おろしと総裁選で表面化した党内対立は、高市の論功行賞人事などでさらなる激化が確実だ。ところが、誰も離党する気配がない。小選挙区制で党頼みが染み付いた議員らに、もはや分裂のパワーもない。

 だが、党にしがみついても、公明との決別は選挙協力の解消を意味し、自民議員にとってイバラの道だ。 

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