安保法改正の時、ゲンダイの見出しに学生たちがどよめいた

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安保法改正から10年経ち…

 あれから10年が経ちました。安保法が現行法となり、六法にも入って防波堤が突破されました。3年前、岸田内閣は安保3文書を閣議決定し、敵基地攻撃能力保有を明記した。自衛隊は統合作戦司令部を創設、米軍との一体化は飛躍的に進みました。

 今年8月、防衛省は射程およそ1000キロの12式地対艦ミサイル改造型を熊本市などの駐屯地に配備することを公表。これは中国の沿岸部や北朝鮮も射程内に入る、実質的な地対地ミサイルにもなり得ます。こうした敵基地攻撃用の長射程のスタンド・オフ・ミサイル6種類を次々に配備する予定です。集団的自衛権は違憲かどうかを議論していた10年前なら国会が大荒れになったようなことが当たり前のように現実になっている。

 かつて政府は、憲法上許されない戦力となる装備の例として、大陸間弾道弾、戦略爆撃機、攻撃型空母を挙げていました(瓦防衛庁長官答弁、1988年参院予算委)。

 いま、長射程ミサイルを搭載したF35Bを空母型護衛艦で運用すれば、極端な話、地球上、どこでも攻撃可能になる。トランプ政権は日本に巨大な軍事的役割を担わせようとしていますから、かつての「後方支援」ではすまない。日本は戦争に巻き込まれるのではなく、むしろ巻き込んでいく側に立つことになります。

「専守防衛」は死語になったかのようですが、実は憲法そのものはまだ変えられていません。安保法と集団的自衛権行使の違憲性を問い続けることは依然として重要です。メディアは現実を伝えるために、歪んだ違憲の現実を問うことをあきらめがちです。これは思考の惰性です。日刊ゲンダイには、惰性に陥らず、かたくなに問う姿勢を今後も武骨に貫いてほしいと思います。 (談)

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