ミラン本田がホーム初先発で絶妙の“ごっつぁん”初ゴール
もっとも、対戦相手のスペツィアは1906年に創設された老舗クラブとはいえ、107年の歴史でセリエAに昇格したことは一度もない。そんな格下相手にゴールを決めたとしても、ミランの「背番号10」の重責に見合った働きとは言えない。
ミランはイタリア杯5回戦を突破。本田は、課せられた役割を十二分にこなした。だが、真価が問われるのは、今後セリエAでどれだけの活躍を見せるか――である。
■黒人新監督就任も追い風に
そんな本田にとってミランの新指揮官に決定した旧オランダ領スリナム出身のクラレンス・セードルフ(37)の存在はプラスになりそうだ。
15日、在籍していたボタフォゴ(ブラジル)を退団。22年間の選手生活に別れを告げ、古巣ミランで指導者の道を歩むことになったセードルフ。
現役時代の実績は「素晴らしい!」のひと言。
16歳でオランダの強豪アヤックスでプロデビュー。19歳で最初の欧州CL(当時UEFAチャンピオンズリーグ)優勝を経験した。セリエAのサンプドリアを経て96年にスペインのレアル・マドリードに引き抜かれ、98年に自身2度目となる欧州CL制覇を果たした。その後インテルで2シーズンを過ごし、02年にはイタリア国内の宿敵ミランに移った。移籍1年目で3度目の欧州CL優勝を経験。07年にも4度目の栄に浴している。