Sトラック女子リレー 心配されるチーム内の“不協和音”
メダル候補が自滅しかねない。ショートトラック女子のリレーチームのことだ。
20日はエースの酒井裕唯(26)ら代表3選手が母校である早大の壮行会に出席。応援団やチアリーダーらの激励を受けた。
昨季のW杯で日本人初の個人総合優勝を果たした酒井は、「前回は出るだけで満足してしまった。可能性のある(3000メートル)リレーと個人でメダルを狙っていきたい」と500メートルで予選敗退したバンクーバー五輪の雪辱を誓った。
ショートトラック女子の日本勢は今季、W杯上海大会で3000メートルリレーで2位に入るなど4戦連続表彰台に立った。ここにきて、強豪中国のエースである王濛(28)が練習中に右足首を骨折したこともあり、日本勢はリレーでメダル候補に挙げられている。リレーでのメダル獲得となれば史上初の快挙とはいえ、チーム内から不協和音が聞こえてきた。
女子5人の代表のうち酒井、桜井美馬(24)、菊池萌水(21=在学中)の3人は早大。これまでレース展開やリレーで重要とされるタッチの仕方などを巡って早大勢と他の2人が対立するケースも。7位に終わった昨年9月のW杯(上海)では、惨敗した苛立ちもあり、口論に発展したという。
今後は国内での最後の調整合宿を経てソチ入りするが、意思統一を図れなければ、ショートトラック女子はピンチだ。