異例のスライド 巨人が菅野を沖縄で先発させたかった理由

公開日: 更新日:

 巨人菅野智之(24)が球団初の沖縄での公式戦となる昨9日のDeNA戦に先発した。8日の試合で登板予定も史上最大級の台風8号の影響で中止。この日にスライドした。当初、予定されていた内海は11日からの阪神戦以降に回ることになった。

 異例だった。巨人はスライド登板をあまりしない。あらかじめ登板日が告げられている先発投手陣に影響が出ることを懸念し、中止の場合は1回飛ばし、他の投手の順番は変更しないことが多い。それが、肩痛から復帰するエース内海の登板を吹っ飛ばした。そうまでして今回は菅野に投げさせたい事情があった。

 首脳陣には試合前までリーグトップタイの8勝(3敗)、防御率も2・10でトップの菅野を前半戦終了までに2度登板させたい思惑があったのだ。この日に投げれば、16日の前半戦最終戦まで中6日、15日でも中5日。11日に回ってしまうと、最終戦まで中4日しか空かない。どうしても沖縄で投げておく必要があったのである。

「菅野は今年(投手の)頂点を狙う年にする」と話していた川口投手総合コーチは「球宴までに10勝」と前半戦の残り2戦で2勝のノルマを課していた。今年から先発5人での中5日が基本。これも、できるだけ菅野に投げさせるためともっぱらだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  5. 10

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ