グリエルも横取り? ソフトB「青天井の財力」と「底なし強欲」

公開日: 更新日:

巨人は早くも“白旗”か

 そうなるとピンチなのは、以前からグリエルを狙っていた巨人だ。今季はDeNAにさらわれたとはいえ、解禁前からキューバ野球連盟に獲得を要望している2年越しの“恋人”だからだ。今季は二塁にFA1年目の片岡がいたが、打率.252で後半戦はベンチを温める試合が増えた。このオフは再び二塁が補強ポイントになる。チーム打率(.257)がリーグ5位とふるわなかった貧打脱出の起爆剤として、是が非でも獲得したい助っ人なのだ。

 グリエルは帰国後にキューバで行った会見で、「巨人などいいチームが他にもあるが、もし選べるならDeNAに戻ることを選ぶ」と話したという。仮に本人の意向が反映されるならDeNA残留だし、基本的にはキューバ野球連盟と日本の球団の交渉で、最終的に「条件」がモノをいう可能性が高い。“金満”といわれる巨人も、近年はマネーゲームには消極的。どちらに転んでも苦しい戦いを強いられそうなのだ。

 そもそも巨人からは、景気のいい話は聞こえてこない。今季はリーグ優勝しながら、CSで阪神に屈辱の4連敗。同様にリーグ優勝してCSで中日に完敗した07年オフはヤクルトからラミレスとグライシンガー、横浜(現DeNA)からクルーンを獲得。他球団のエースと抑えと4番を補強した。2年連続3位に沈んだ11年オフには、ソフトバンクの杉内と横浜の村田をFAで獲得している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲