イラクに辛勝も…欧州プレー組の“致命的”決定力不足また露呈

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「イラクは前線からのプレスも緩く、球際の激しさもなく、攻守の連動性や切り替えの速さもなかった。失点するのでは、と恐れを抱くようなアタッカーもいなかった。日本は4、5点取って快勝しなければならない相手だった。3戦目のヨルダン戦で日本が大敗する可能性は低く、決勝トーナメント進出の可能性は高いでしょう。でも、準々決勝以降を勝ち上がろうと思ったら、FW乾(貴士=26)やFW武藤(嘉紀=22)、MF柴崎(岳=22)らレギュラー当落線上の選手の奮起が必要となってくる」(現地で取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏)

■「世代交代」と言いながら…

 アジア杯2連勝に上機嫌のアギーレ監督は、イラク戦後の記者会見で満面に笑みを浮かべていたが、「新戦力を発掘しながら世代交代を進めていく」と大見えを切りながらMF遠藤保仁(34)やMF今野泰幸(31)らベテランを呼び寄せ、ブラジルW杯と同じようなメンバーを揃えて、レベルの低いアジアで勝ち星を重ねただけに過ぎない。

「アギーレ監督は就任1戦目で鳥栖所属のDF坂井(達弥=24)、広島FW皆川(佑介=23)といったJリーグでも結果を残していない選手をサプライズ選出したが、いかんせん代表レベルには程遠く、アギーレの“選手を見る目”がJ関係者の間で不安視された。アギーレ体制後に抜擢されてゴールも決めたMF柴崎にFW武藤は、アギーレ自身が高く評価すると言っておきながら、レギュラーとして使うわけでもなく、就任当初に公言していた“新戦力を積極的に使って活性化を図っていく”こともなされないまま。現状では準々決勝以降、勝ち上がっていくためには、“何かしらのプラスα”が必要でしょう」(スポーツライターの平野史氏)

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