2度目抹消の広島黒田 肩足の炎症より心配な「男気」の消耗

公開日: 更新日:

 8日、広島の黒田(40)が右肩と右足首の炎症のため、今季2度目の登録抹消となった。5月には右足首の炎症で二軍落ち。患部をかばっていたため右肩に負担がかかり、その影響で再び右足首を痛めたもようだ。

 黒田の次の先発予定は14日の阪神戦。その後、中3日で18日の球宴に出場する。今回は恐らく大事を取ったのだろう。

 黒田はメジャー時代、ケガの少ないタフな肉体に、腕も折れよと投げる精神力が高く評価されていた。1年で2回も故障者リストに入ったのはドジャース時代の09年のみ。それも、4月と8月で、後者は頭部に打球を受けてのアクシデント。前半戦だけで2度も休みを取ったことはなかった。

 炎症程度の細かい故障なら数え切れないほどあったものの、そうそう弱音は吐けなかった。ただでさえ、日本より高齢選手に厳しいメジャーに33歳で挑戦。弱みを見せたら他の投手に居場所を取られかねなかった。

 12年に移籍したヤンキースは、投手が足りなければシーズン中だろうとヨソから取ってくるシビアな常勝球団。求めるものが大きいからこそ、選手に莫大なカネを払う。黒田の昨季年俸は16億円だった。ファンにもマスコミにもエースとしての働きが求められた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情