マエケン抜けた広島も首位争い 「エース売却」何が効用か

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 残留か引退か逡巡した末に残った黒田(41)の年俸を4億円から2億増の6億円に。投打の柱であるジョンソン(31)、エルドレッド(35)の両外国人の年俸を上げて残留させてなおかつ、投手2人に野手2人の計4人の新外国人をしめて2億5400万円で獲得した。このうちのひとりであるジャクソン(28)は15試合に登板して防御率1.10(以下、数字はいずれも9日現在)。抑えの中崎につなぐ勝利の方程式の一翼を担っている。

 エルドレッドが打率.374、12本塁打の2冠と好調なのも、外国人選手の層が厚くなって危機感が生まれたからだともいわれる。

■ダルが抜けて若手の目の色が変わった

 日本ハムはダルを出したことで、チームが活性化された。

 12年シーズン、ダルに代わるエースとしてリーグ優勝に貢献したのは吉川(28)だった。06年のドラフト1位。前年までの過去3年間で勝ち星ゼロ(計11敗)だった左腕が、14勝5敗、防御率1.71とブレークしてMVPまで獲得した。日本ハムOBが当時を振り返ってこう言う。

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