“伝説の右”で世界王座 上原康恒さんは沖縄料理店のシェフに

公開日: 更新日:

 さて、上原さんの人生を変えた大一番は80年8月2日、米国・デトロイトであったWBA世界スーパーフェザー級戦。マッチメークが決まったのが3週間前。下馬評も王者のサムエル・セラノ(プエルトリコ)が断然と目されていた。

「実際、序盤は圧倒されてたんだ。でも、6ラウンド終了直前の右フック一発で逆転KO勝ちした。観客席から1人応援してくれてた婚約中の女房の“康恒ェ、ぶっ飛ばせ!”の声が耳に届いたってのは冗談で、無意識のカウンターが決まったんだよ。羽田空港から出発した時は見送りにだ~れもいなかったのに、チャンピオンになって凱旋したら、マスコミやファンにもみくちゃにされたのを覚えてる、ハハハ」

 美穂夫人との間に1男1女がいる。

「娘は結婚して沖縄に住んでる。独身の息子はプロボクサーのライセンスを持ってて、マウスピース作りなんかを手がけてるよ。これからも親子でボクシング界発展のためにお役に立てたらいいね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾