「不正なし」で終わらず 東京五輪招致に“疑惑再燃”の火種

公開日: 更新日:

 これで招致委の疑惑が晴れたとするのは早計である。ディアク父子は一連のロシア陸連による組織的ドーピングに関わっていたとしてフランス司法当局が捜査を進めており、国際的な指名手配を受けているからだ。父子の身柄が拘束され、ドーピング問題に加えて東京五輪招致に絡む金銭授受に関して供述すれば、疑惑が再燃しかねない。

 そもそも今回の報告結果は、舛添前知事が、政治資金の「公私混同」疑惑を自分が選んだ弁護士に調査させたようなものではないか。

 調査チームのオブザーバーを務めたJOCの松丸喜一郎常務理事は「最大限尽くした調査によって違法な決済はなかったことが証明された」と強調したが、胸をなでおろすのはまだ早い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…