澤木啓祐
著者のコラム一覧
澤木啓祐元陸連強化委員長

1943年、大阪府出身。順天堂大学4年時に箱根駅伝2区で区間賞、初優勝に貢献。65、67年ユニバーシアード5000メートル優勝。67年同1万メートル優勝。メキシコ、ミュンヘン五輪5000メートル、1万メートル代表。1500メートル、5000メートル、1万メートル、20キロなど7種目の日本記録を樹立する。74年から母校・順大で指揮を執り、箱根駅伝では4連覇を含む9度の総合優勝を果たす。元日本陸上競技連盟強化委員長、専務理事、副会長を歴任。現順大大学院スポーツ健康科学研究科特任教授、日本盲人マラソン協会理事長、医学博士。

<上>競歩のレベルを上げるためにマラソンの力を借りた

公開日: 更新日:

――マラソン流のトレーニングとは、どんなものですか。

「起伏のある場所で走り込んだり、練習での歩行距離を延ばした。サロマ湖100キロマラソンで100キロ競歩に挑戦させ、1カ月に1200キロになることもあったようだ。鈴木さんは山崎勇喜に厳しいトレーニングを課し、北京五輪で7位(入賞)の結果を出した。あれが男女を通じて競歩の日本勢としては初の五輪入賞でした。山崎の後には、森岡紘一朗(富士通)が11年世界選手権50キロ5位。東洋大の松永大介は14年世界ジュニア10キロ優勝。昨年は20キロで鈴木雄介(富士通)が世界新記録を樹立し、世界選手権50キロで谷井孝行(自衛隊)が3位で日本初のメダルを獲得。荒井(自衛隊)も4位に入った。ちなみに、全日本能美大会で出した鈴木の世界新は懐疑的だな。厳しいようだが、あそこは記録が出るコースなので、世界大会では何の役にも立たない」

【連載】競歩の軌跡とマラソンの凋落

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

    センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない

  2. 2
    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

    三田寛子ついに堪忍袋の緒が切れた中村芝翫“4度目不倫”に「故・中村勘三郎さん超え」の声も

  3. 3
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

    夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由

  1. 6
    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7
    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

    マイナ保険証“洗脳計画”GWに政府ゴリ押し 厚労相「利用率にかかわらず廃止」発言は大炎上

  3. 8
    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

    「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

  4. 9
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  5. 10
    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮

    大谷は口座を3年放置のだらしなさ…悲劇を招いた「野球さえ上手ければ尊敬される」風潮