復帰戦飾った錦織 V好機ファイナルには手強い伏兵ズラリ

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 臀部を痛めて楽天ジャパンオープンを棄権した男子テニス錦織圭(26)が復帰初戦を飾った。

 第3シードで世界ランキング5位の錦織は24日(日本時間25日未明)のスイス室内オープン1回戦で同77位のドゥシャン・ラヨビッチ(26=セルビア)と対戦。セットカウント2-0でストレート勝ちした。

 錦織は、すでに年間成績上位8人が進出するATPツアーファイナル(11月13日開幕、ロンドン)への出場が決定。全米オープンで準優勝した14年から、3年連続で年間王者を争う舞台に立つ。過去2度のファイナルは14年のベスト4が最高。今季はリオ五輪も銅メダルで日本勢としては96年ぶりの表彰台に上がった。2個目の栄誉がかかる錦織にとっては、今年のファイナルは頂点に立つ千載一遇のチャンスだ。現状ではライバルは、世界ランキング1位でツアーファイナル4連覇中のジョコビッチ(29=セルビア)、同2位のマリー(29=英国)、同3位のワウリンカ(31=スイス)、同4位のラオニッチ(25=カナダ)の4人に絞られるからだ。

 今季は「ビッグ4」のうち、フェデラー(35=スイス)が両膝の故障、ナダル(30=スペイン)が左手首の治療で揃って欠場。ジョコビッチは、悲願の全仏優勝で史上8人目となる生涯グランドスラムを達成後、少々気が抜けた感がある。今月上旬の上海マスターズ準決勝では格下(世界ランク13位)のアグート(28=スペイン)にストレート負けするなど、調子も崩している。

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