13歳で世界卓球ジュニアV 張本智和“驚異のポテンシャル”

公開日: 更新日:

 本人は本気だ。卓球の世界ジュニア選手権(18歳以下)は7日、南アフリカのケープタウンで行われ、男子シングルス決勝で、中学1年の張本智和が趙勝敏(韓国)に4―3で勝ち優勝。男子シングルスでは史上最年少(13歳163日)での栄冠となり、団体に続く金メダルとなった。ちなみに男子シングルスの日本選手優勝は11年大会の丹羽孝希(明大=リオ五輪団体銀メダル)以来、史上3人目の快挙だ。

東京五輪で金メダルを取る」と公言している張本クンの両親は中国出身。母親は世界大会にも出場した元卓球選手で、息子には2歳からラケットを握らせ、小学生の大会では初の世代6連覇を達成。「男子版の福原愛」とも呼ばれている。

 現在の世界ランクは70位台ということもあり、20年東京五輪の代表入りは厳しいとの声もあるが、リオ五輪女子団体銅メダルの伊藤美誠(16)も、ロンドン五輪直後の世界ランクは150位台。そこから急成長して15年には国内トップ3(同10位)に入ったことに、日本代表の村上前監督も「まさか代表に入ってくるとは……」と驚いていた。

 小学生の高学年から中学生の頃は、体も日に日に大きくなり、まるでスポンジが水を吸うように技術の吸収も早い。線は細いが、すでに身長は170センチ近くある張本クン。代表決定まではあと3年もあるから、リオ団体銀メダリストを脅かす存在になることは間違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも