存続決定の男子50キロ競歩 東京五輪で「棄権続出」の懸念

公開日: 更新日:

 代表選手は覚悟が必要だ。

 ロンドンで13日まで行われていた国際陸連の理事会で、20年東京五輪の男子50キロ競歩の実施種目からの除外案が否決された。低迷するマラソンとは対照的に、この50キロ競歩は五輪メダルが有望だ。昨年のリオでは荒井広宙が3位に入り、競歩の日本勢では五輪史上初のメダルを獲得。15年世界選手権でも谷井孝行が銅を取った。

 だが、東京で行われる50キロ競歩はマラソンと同様、「命の危険を伴うレースになる」と言っても過言ではない。東京五輪の開催期間は7月24日~8月9日。マラソンは女子が8月2日、男子は9日、50キロ競歩は7日号砲。スタートはそれぞれ朝7時30分の予定だ。

 マラソンは昨年のリオでも、男子15人、女子23人が途中棄権。50キロ競歩も19人(他に失格12人)がレース中に棄権した。8月の東京は、30度近い気温に70%を超える湿度は当たり前。「午前のレースでも途中棄権者はリオの倍以上になる」(実業団関係者)との声もある。

■元五輪選手は「現役でなくてよかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも