今季昇格なし 二軍で好調の巨人ギャレットに他球団熱視線

公開日: 更新日:

 巨人の助っ人が好調だ。といっても二軍の話。2年目のギャレット・ジョーンズ(36)である。

 二軍で4試合連続安打中。20日の試合では一発も放った。打率.261で9本塁打を記録しながら、今季はこれまで一度も一軍昇格がない。

 4人の外国人枠を占める一軍のマギー、マイコラス、マシソン、カミネロが好調。マギーは、打率.316でリーグ3位につける。先発3本柱の一角と勝利の方程式を担う3人を外せないからだ。

「ギャレットは、もともとマギーは故障が多いという触れ込みだったし、投手3人を含めて、誰かが離脱した時のために二軍でスタンバイするはずだった。それが、いつまで経っても誰も離脱しないし、調子も落ちない。異例といえる事態で、同じく二軍にいたクルーズは楽天に請われてトレード移籍した。そのクルーズより、一度も一軍に呼ばれなくても文句一つ言わないマジメなギャレットの方が、他球団には人気がある」(チーム関係者)

 ある球団の編成担当者がこう言う。

「外国人選手なら、契約によっては拒否できる場合もある二軍の遠征にも帯同し、黙々と本塁打を放っている。2年目で日本の野球にも慣れるころ。今季はシーズン終了まで“スーパーサブ”として二軍でも、オフにはリリースが濃厚。1億6000万円という年俸さえ安くなれば、興味を示す球団は複数ある」

 一昔前、巨人の二軍選手は「宝の山」といわれた。それが今はそうでもない。ドラフト、育成の失敗や、2年前の野球賭博事件の影響だという。その分、塩漬けにされている二軍の優良助っ人に、他球団の視線が集まっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  2. 2

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  3. 3

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 4

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  5. 5

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    巨人入り乙坂智に横浜高時代の“とんでも伝説”…「何様のつもりだ!」元部長がブチ切れたことも

  3. 8

    藤浪晋太郎が描く「DeNA経由でメジャー復帰」の青写真と米球界再チャレンジの勝算

  4. 9

    佐々木朗希「8月下旬ローテ復帰」構想がドジャースの新たな火種…先発投手1人が弾き出されることに

  5. 10

    阿部巨人が“3Aクビ”元DeNA乙坂智を入団テストの大迷走…「いま必要?」SNSで飛び交うシラけた声

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界