無敵艦隊スペインの再建託す 次期新監督L・エンリケの正体

公開日: 更新日:

 かつての無敵艦隊が再建に動き始めた。

 スペイン協会は8日までに次期代表監督に前バルセロナ監督のルイス・エンリケ氏(48)の擁立を決定。日本の技術委員会に相当する幹部会で承認を得た後、正式に発表される。

 今大会のスペインは2大会ぶりの優勝を狙いながら、決勝トーナメント1回戦で地元ロシアにPK戦の末に敗退。1勝3分け(PK戦負け含む)で大会を終えた。すでに大会直前に解任されたロペテギ氏に代わって指揮を執ったイエロ監督は退任。次回22年のカタール大会は現役時代に同国代表として3度のW杯出場を果たしたMFに委ねられることになった。

 バルセロナの監督を務めた3シーズンでリーグ連覇に導いたエンリケ氏。地元スペインでは指揮官としての評価は賛否が分かれるところだが、情熱的な指導に加え、激情家としても知られる。

 チームの規律を乱すような行為はエースでも容赦しない。15年には冬季休暇明けにチームへの合流が遅れたエースFWのメッシを激しく叱責。ペナルティーとして、新年初戦のRソシエダ戦のスタメンから外した。セリエAのローマの監督を務めた11―12年シーズンには、イタリア代表FWトッティの度重なるラフプレーに激怒し、ベンチスタートを命じた。計3つのクラブで指揮を執ったが、いずれも主力選手との衝突、確執が問題視され、最終的に解任に追い込まれている。

 新生スペイン代表はFWディエゴコスタ(29)、MFイスコ(26)のマドリードの2人が主力になるとみられる。

 スペインの再建はエンリケ新監督の感情の抑制にもかかっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?