著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

甲子園を襲う「ゴジラ2世」にどう立ち向かう?

公開日: 更新日:

 と、ピンポン球を取り出す。

 場面変わって夏の甲子園開会式、カチワリ氷にかぶりつく汗びっしょりの六角精児扮する観客が外野のかなたを指さし、

「ご、ご、ごっじら!」

 センターバックスクリーンの後方から、星稜高校の帽子をかぶったゴジラがどっぐゎ~~と雄たけびを上げて反り返る。

 もはや情報を隠しきれぬと観念した大和田獏扮するオノデラ防衛相、苦渋の表情を浮かべつつ、

「甲子園における過去にわが国が経験したことのない化け物を、新ゴジラ、もといゴジラ2世と命名します」

 過去の経験が役に立たないもんだで、自衛隊イージス・アショアは押しつぶされ、オスプレイは現場へ行きつく手前で墜落。ゴジラ2世をやっつける方法はないのか! 公私ともに疲れ果て、目の下に隈をつくった渡辺謙扮するセリザワ博士、

「弱点はただひとつ」

「教えてください!」

「ただしこれを使うと、全国民にも危険が及びます」

「避難命令出しますから、教えてください!」

「熱波です」

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