著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

「圧倒的な結果を残すしか」苦境の南野拓実が語った覚悟

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 結局ラスト15分間はピッチに立ったが、3点のビハインドをはね返せずに初戦黒星。14日のホームでの第2戦はスタメンを奪回したが、1―3で苦杯をなめ、EL敗退を余儀なくされた。

「アジア杯とかは関係ないし、俺はスタメンで出られる資格がある。それだけの実績は残してきている。政治的な部分もあるのかもしれないけど、自分はゴールか、アシストという圧倒的な結果を残すしかないんです」と神妙な面持ちで言う。

 ザルツブルクは若い選手を育てて売るのがポリシー。最近は20歳ダカや19歳ヴォルフら<若手FWを起用したい>というクラブ側の思惑が透けて見える。在籍5季目・24歳の南野は若いとは言えない。そこが苦境の一因になっているようだ。

 クラブも昨年12月2日の国内リーグから無得点が続き、これも懸念材料だった。南野自身も決定力不足にあえいでいる。

「今季公式戦9点という数字は納得してません。やっぱり一番大事なのは重要な試合で何ができるか? だと思う」と南野はキッパリ言った。甘いマスクからは想像できない熱さ、激しさをこの男は備えているのである。

 幸いにして3月31日のオーストリア・ウィーン戦ではリーグ戦7試合ぶりとなるゴールを決めたが、残り試合でゴールを量産する南野を見たい。

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