錦織圭やはり問われる「チーム体制」万年8強止まりの元凶

公開日: 更新日:

 例えば、錦織と同世代のラオニッチ(28・カナダ=同18位)はマッケンロー、モヤ、イワニセビッチ、リュビチッチと毎年のようにコーチを代えている。現状を打破するためには、錦織もコーチを代えるべきではないか。

「トッププレーヤーのコーチは、何かを教えてくれる人ではなく、選手が違う意見を聞くことによって新たな考え方を取り入れ、精神的にフレッシュでいるための存在だと思う。そのためには、まず、選手に聞く耳がないと意味がありませんが」

 とはスポーツライターの武田薫氏だ。

 テニスは年間通じて、ほとんどオフがない。トーナメントは毎週のようにあり、負けたり、休んだりすれば、ランキングを落とす。シード権を維持するためには、ポイントの大きな格上の大会で勝つか、コンスタントな成績を残さなければならない。そのためには肉体面はもちろん、精神面もフレッシュでいる必要がある。ゆえにトップクラスの選手はコーチを代えているというのだ。

 錦織の場合は技術的な問題もある。前出の武田薫氏がこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」