著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

球宴で2戦連発 阪神・原口選出の疑義を封じ込めたドラマ力

公開日: 更新日:

 阪神原口文仁がオールスターで2試合連続ホームランを放った。特に初戦の代打ホームランは、一部で巻き起こっていた原口のオールスター選出論争を封じ込める、得難い影響力があった。その上、第2戦では雨中の本拠地・甲子園にアーチをかけたわけだから、もう誰も文句を言えない結果となったのである。

 そもそも、原口のオールスター選出は異例だった。何しろ、今季の成績は19試合の出場で打率.206、本塁打0(14日現在)。チーム内での役割も代打中心であり、とてもオールスターに選ばれる成績ではない。

 しかし、それでも原口がプラスワン投票で選出されたのは、昨年末に発覚した大腸がんを克服したというドラマがあったからだ。

 死を想起させる重病を乗り越えただけでなくプロ野球にまで復帰したのだから、成績を度外視してまで、思わず投票してしまう心理は十分に想像できる。

 だが、その一方でオールスターは「トップ選手の集まり」という暗黙の共通認識もあるから、球界内外でモヤモヤする人もいるだろうし、本人も複雑な心境だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩