著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

全米8強届かず影薄く…錦織は10.14フェデラー戦を起爆剤に

公開日: 更新日:

 今年最後のグランドスラム、テニスの全米オープンは佳境を迎え、フェデラー、ナダル、セリーナという豪華選手の活躍に沸いている。残念ながら錦織圭、昨年覇者の大坂なおみともベスト8に届かなかったが、原因は明白で別にショックはないだろう。これからのアジアがカギだ。

 2人とも準備不足が露骨に出た。錦織は欧州遠征で痛めた右腕の影響で十分に練習できず、前哨戦は2戦2敗での本番入り。2回戦の第1セットのファーストサーブの確率が35%、トータルが50%。それでも相手が世界108位だから勝てたものの、上り坂の20歳、アレックス・デミノーが相手となれば話は別。ファーストの確率50%でラリー戦を攻撃的に展開できず、無理がたたって相手の倍以上の60本も凡ミスが出た。

 大坂も前哨戦で痛めた左膝の影響が出た。体重をかけると痛むとかで、サーブの練習不足を認めた。同い年のベンチッチは、マルチナ・ヒンギス母娘に育てられて早くからうまさとパワーに定評があった選手。第1セットにエース6本を叩き込んでも、確率54%の低さは格好の餌食で、セカンドサーブからカウンターを食らってのストレート負けだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」